ぎょうけんの投資ブログ

主に株式市場に関して思いついたことを記入しています

米国債の金利の上昇について

 前の記事で書いたが、2月4日の金融市場では、アマゾン株の急上昇のおかげで、年初よりかなり下落したナスダック株価指数も昇し、市場関係者は一安心をしたようだ。

 しかしながら、市場関係者は見たくないものをあえて見ないようにしているのではと思うぐらいに誰も触れないのは、米国債の10年物の金利がついに1.9%台になってしまったということである。

 米国債10年物の金利チャートや現在のインフレ率及びFRBのインフレに対する及び腰の姿勢から考えて、金利はさらに上昇すると思う。こうなると株バルブの前に債権バルブが崩壊するのではと思う。

 この債権バルブが崩壊してしまうと、社債金利は急騰(債券価格は下落)していまい、債券保有者には大幅な損失となるだけでなく、これまでの株高の原動力である企業の自社株買いも大きく減少するだろう。(一部の企業では、借金をしてまで自社株買いをしているところもあるようだ。こうした企業は今後淘汰されるだろう。)

 企業による自社株買いは、市場の動向にはあまり左右されない買い手だが、これがなくなると、残りは個人投資家頼みとなり、株価の変動が大きい現状において、何らかのきっかけで大幅な株価下落があると、この下落を加速させるかのように個人投資家も売りに回り、最終的には大幅な調整となってしまうだろう。

 とにかく今年の株式市場(特に米国市場)にはあまり近づかないほうがよさそうだ。