ぎょうけんの投資ブログ

主に株式市場に関して思いついたことを記入しています

先週のアマゾンの決算について

 2月4日の早朝に発表された米国の大企業アマゾンの決算が発表され、発表直後の米国株式市場では、アマゾンの株価は13.5%の急上昇となり、これにつられてナスダック株価指数も1.5%の上昇となった。

 巷の記事では、発表されたアマゾンの決算内容が市場に好感されたためといわれているが、発表された内容を確認した限りでは、私にはよい決算内容には見えなかった。

 その内容についてだが、まずは売上高は過去最高を記録しているが、実績でも来季の予想でもアナリスト予想を下回る売上高となり、また、利益についても大幅に増加しているがほとんどは子会社の上場利益であり本業の利益は上がっていない。さらに、売り上げが頭打ちにも関わらず、アマゾンプライムの年会費を値上げする(オンライン売り上げの頭打ちに拍車がかかるかも)など、通常ならば悪材料として売られてもおかしくない内容だと思った。

 それではなぜアマゾン株が急上昇したのかだが、これは先月はほぼ一方的に売られ、年初から約2割も値下がりしていたので、その急落に対する反動買いと考えられる。ただ、週明け以降はいわゆるやれやれ売りに押されて徐々に値を下げていくのではと思っている。

 さらに気がかりなのは、米国債の10年物の金利が1.9%台に上昇したのに加えてダウ平均は若干のマイナスになってしまったため、相場がいまだに弱いことが露呈していまった。これでは、ナスダック株価指数の上昇は見込みにくいため、また別の悪材料が出れば、市場の弱さにつられて売られてしまうと考えている。

 以上のことから、先週末のアマゾン株の急騰は、もしかしたら絶好の売り逃げの機会を提供してくれたのかもしれない。