ぎょうけんの投資ブログ

主に株式市場に関して思いついたことを記入しています

グリーン・ニューディールは実現するか

 昨年末から今月にかけて欧米の企業だけでなく、日本の各企業も半導体SDGs、電気自動車関連に巨額の設備投資の予定を次々に発表している。ただし、これはアメリカでいわゆる「グリーン・ニューディール」と呼ばれる巨額の財政出動が行われることを前提にしているものだと考える。

 一方で、現時点では民主党の上院で身内の一部議員の賛成が得られず「グリーン・ニューディール」は実現しそうにない。さらに、今年の11月に実施される中間選挙ではこのままでは民主党が大敗し、上院・下院ともに共和党になるといわれており、実際にこうなってしまうと「グリーン・ニューディール」は撤回となってしまう恐れもある。

 このような状況では、各企業は設備投資の予定は立てていても実行に移すことは困難だろう。なぜならば、もしも設備投資をしてしまった後で、需要(主に「グリーン・ニューディール」と呼ばれる米国の政府の予算)が見込めなくなった場合には設備投資はほぼ無駄になってしまうからである。

 さらに、先週のテスラ株について、非常によい決算を発表したにもかかわらず、決算発表直後に10%以上下落し、その翌日も下落するなど明らかにトレンドに変化が発生した。マーケットでは何かもっともらしい理由づけをしているが、私の考えでは、「グリーン・ニューディール」の実現の見通しが立たないため、決算発表のタイミングで処分売りをしたのではと思っている。こうなると、他の電気自動車関連も近いうちに総崩れになると思う。

 電気自動車関連株は、今の株式市場を牽引してきた株なので、これが崩れるとなれば株式市場は一部の専門家(森永卓郎氏、小幡積氏など)が警告するように暴落するかもしれない。