ぎょうけんの投資ブログ

主に株式市場に関して思いついたことを記入しています

急速に進む円安について思うこと

 最近の2カ月で円安が急速に進み、すでに130円台になったようだ。多くの人たちにとっては驚きであったようだが、私は特に驚かなかったし、このままだとさらに円安になると思っている。その理由は、日銀の態度もあるが、一番の理由は今の日本企業の状況である。

 つい先日(4月11日ごろ)だったと思うが、日本経済新聞の記事に、日立やパナソニックNECなどの大手企業で「週休3日」が導入されるとの記事があった。この記事によれは、企業によっては、週休3日でも給与は維持され、生産性向上で対応するという内容が書かれていた。

 確かに同じレベルの仕事を短い時間で処理できれば生産性は向上し、週休3日でも対応できるだろう。

 しかしながら、労働時間が短くなれば、なんらかの時間を削っていることには違いなく、例えば新しいものを生み出すために使うべき時間を削って生産性を向上させている場合もあるのではと思う。

 こう考えると、海外との競争をしている日本を代表するような大手企業が、週休3日を導入して楽な道を進むことを選択するようでは、これから日本の大手企業は他国との競争に負けてしまうのではと思う。

 日本の大手企業は他国との競争に負けてしまうと、現在問題になっている国際収支の赤字の解消は原材料価格の上昇が一服しても難しくなり、このことが、現在の円安水準よりもさらに円安が進む原因になると思っている。