ぎょうけんの投資ブログ

主に株式市場に関して思いついたことを記入しています

人生100年時代にはなりそうにない

 ふとネットで見かけた記事で「人生100年時代のはずが・・・。米英でコロナ禍前から寿命が低下」という表題のものを見つけた。

 この記事によると、2021年12月にアメリカの2020年の平均寿命が77歳となり、前年の78.8歳より1.8歳も短縮したそうだ。原因は、新型コロナの影響とされているが、実はアメリカ人の寿命はコロナ禍前から縮んでおり、この現象はイギリスでも起きているという内容だった。

 この現象についての調査も行われており、平均寿命が低下傾向の地域では、失業者の多さや不安定な雇用、不十分な福祉支援が見られ、これらが寿命を縮める原因になっているようだとのことだった。

 また、「寿命計算機(Life expectancy calculator)」(イギリス統計局が自国のデータをもとに作成)において、35歳の男性と女性で計算してみると、男性では平均寿命は84歳で6.5%の確率で100歳まで生き、女性では平均寿命は88歳で10.4%の確率で100歳まで生きるという結果になったとのことだった。

 ただ、この記事には日本の現状や将来予測は書いていなかったが、私の予想では、今の日本の状況(国力の低下やインフレの進行)を考えると、これまでのような医療や福祉を続けることは不可能でありある程度の質や量の低下は免れない一方で、デフレ脱却や労働人口の低下、グローバリズムの衰退により雇用はそれほど悪化しないと思うので、健康寿命は延びるが平均寿命は米英と同様に短くなる(延命措置が少なくなる)のではと思っている。

 こうなると人生100年時代になるのはまだ遠い先のことになりそうで、少なくとも私たちが生きている間には到来しないと思ったほうがよさそうだ。