ぎょうけんの投資ブログ

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観光立国推進の失敗によりリーマン越えの不景気に?

 現在、新型コロナウイルスの影響で全国の小学校・中学校・高校に対して春休みまでの臨時休校を政府が要請する事態になっている。私はこれは恐らく台湾の対応を真似をした政治的なものと考えているが、感染拡大の防止のため重要と言われている3月を無事に通過しても今後のことを考えると状況はかなり厳しいと思っている。

 その理由は、この新型コロナウイルスの発生とこれに対する各国の対応状況を見る限り、現在日本が進めている「観光立国」の推進は頓挫することが確実になったからである。長年のデフレによる国力低下により、貿易では稼げなくなった日本であるが、これに加えて観光での外貨獲得も難しいとなるといよいよ日本は八方塞がりになり、不景気になることは避けられないだろう。これに加えて、前年の10月には消費税増税をしているので、一部の専門家の話のとおり、日本ではリーマンショックを超える不景気になってしまうかもしれない。その兆候として、2月29日の日経新聞の記事には、「雇用に変調の兆し」という見出しで1月の求人倍率が急落したとの内容が記載されていた。

 では、リーマンショックを超える不景気になることを防ぐにはどうすればよいかということだが、やはり政府の財政出動以外には方法はないと思われる。政府がプライマリーバランスを考えずに大規模な財政出動すれば、おそらくインフレが顕著になり、通貨が円安になるだろう。しかしながら、想定をはるかに超える不景気を放置すれば、国家自体が危うくなる。よって、政府には新型コロナウイルスに対する対応だけでなく、財政政策の転換の決断も迫られていると思う。