ぎょうけんの投資ブログ

主に株式市場に関して思いついたことを記入しています

株式市場でバブルは発生するか

 先週のモーサテで「2~3年後にはアメリカでバブルが発生するかもしれない」などという特集が放送されていた。放送の内容を確認したが、あまり納得できなかった。というのも、私の考えではとても株式市場でバブルが発生する状況ではないと考えるからだ。
 まず、株式市場でバブルを発生させたいならば、株価の値段をあまり気にせずに購入してくれる買い手すなわち株式市場にあまり詳しくない大衆が株価がすぐに値上がりすることを期待して、株を購入するように仕向ける必要がある。しかしながら、2018年の2月や12月の急落で損失を抱えている状態の投資家が多くいるであろうと思われるので、信用取引でのレバレッジを利用した買いあがりは期待できない。さらに、2018年1月にビットコインのバブルが崩壊し、いまも価格が急落した水準のままなので、何か資産を買いあがっていこうという大衆の意欲は相当そがれていると考える。
 次に政治の面で株価をさらに上昇させることができる政策は実施できないと思われる。というのも、昨年の中間選挙で下院で民主党過半数を確保してからは、トランプ政権は大胆な政策が実施できていない。実施したことといえば、FRB金利を下げるように圧力をくわえるといった小手先のことだけだ。この金利低下は、当面は株価を維持する力があるようにみえるが、アメリカの10年物国債金利も急低下していることを考えると、今後は日本や欧州と同じ問題を将来抱えることになり、株価も日本や欧州と同じように低迷もしくは長期間の横ばいになってしまうだろう。また、米中貿易戦争での一時的な合意があったという報道がおとといあったが、この合意では関税は上げられたまま戻っていないようだし、アメリカ世論の動向や中国側の合意事項の履行状況次第ではいつ破綻するかわからないことを考えると大きな材料にはならないと思う。
 以上のことだけをみても、とても株式市場でバブルが発生とは思えない。逆に、株式市場の関係者からこのような話が出てくるということは、もう上がりきっておりここからの上昇は期待できないということを証明しているように思える。