海外債券ETFについて思うこと
日本の株式市場では、ウクライナ情勢や原油価格の値動きなどにつられて、昨日は大幅高、今日は大幅安など値動きが激しくなっている。
その一方で、気になる値動きをしているのが、海外債券関係のETF(コード番号でいうと2512や2554など)である。これらのETFは他の株式や商品が乱高下している中でも連日で安値を更新している。
さらに、これからしばらくはインフレが高止まりしそうなことや今月にはFRBがQEを終了する見込みであることを考えると、今の金利水準の債券を買う理由はない。
そうなると、モメンタム(値動きの方向及び勢い)から考えて、このまま売られてしまうと考えられる。そうなると、どこかの時点で債権バブルが崩壊してしまうのではと思っている。
万が一、債権バブルが崩壊すなわち債券価格が暴落してしまった場合、コロナショックのときはFRBが緊急処置(すなわちQE)で救済したが、現在はインフレが進行中のため、救済は難しいだろう。その場合、当然株価にも波及すると思われる。
よって、とりあえずは来週のFOMCでQEの終了に関する言及があると思われるので、その内容について市場がどのような反応をするのか十分に注目しておく必要があるだろう。