ぎょうけんの投資ブログ

主に株式市場に関して思いついたことを記入しています

アメリカの就業者数の増加について

 昨日の日経新聞の記事によると、米労働省が9月3日に発表した8月の非農業部門の就業者数は23万5千人の増加にとどまり、市場予想(72万人程度の増加)を大きく下回ったようだ。

 他方で、現状のインフレ率はすでに許容範囲(2%程度の増加)を超えてしまっており、こちらは一時的ということで保留されている状況だ。

 このままの状態が継続されると、FRBはインフレへの対処をとりあえず優先するのか、あるいは、雇用の増加が確実になり失業率がコロナ前に戻るまで待つのかのどちらかを選択しなければならない状況になってしまい、FRBの判断と行動次第では株式市場を含む金融市場は大きく荒れると思う。

 個人的には、中央銀行の役目は物価の安定にあると思うので、どちらかを選べとなればFRBはインフレへの対処をとりあえず優先するのではと思う。なお、雇用の増加については、金融政策ではなく政府の財政出動など別途の対応をすることになるのではと思う。