ぎょうけんの投資ブログ

主に株式市場に関して思いついたことを記入しています

中央銀行の金融緩和の弊害が明らかに

 平成31年2月9日の日経新聞の1面記事「銀行融資危うい復調」を読んでかなり衝撃を受けた。

 特に「日銀の分析によると地銀105行のうち過去3年間に貸出量を増やした銀行は、増やさなかった銀行よりも収益力が落ちていた。」「関東の別の地銀は信用金庫への返済が3か月滞っていた中小企業に借り換えで融資した。一般的には「要管理先」として不良債権になるはずだが、借り換えは正常債権として扱う。」という記事には、本当なのかと思ってしまった。

 日本の株式市場は、2012年末から2018年1月まではかなりの上昇相場だったが、銀行株はほとんど上昇しなかった。今までどうしてなのかよくわからなかったが、これがその理由かと納得した。

 さらに驚かされたのは、「世界で「ゾンビ」台頭 成長に影」ということで、「先進国でゾンビ企業の比率が上昇している」というグラフも平成31年2月9日の日経新聞の1面記事に掲載されていた。ゾンビ企業とは、「過去3年以上にわたり利払いを利益でまかなえていない企業」ということだが、このゾンビ企業が上場企業の12%に達しているらしい。この問題は、平成のバブル崩壊後の日本で長年問題にされてきたものだが、ついに世界的な問題になってしまったようだ。バブル崩壊後の日本の状況およびFRBが今後の経済停滞に対して金利引き下げで対応する構えであることを考慮すると、この問題は悪化していくと考えられる。よって、世界の経済成長率はさらに低下していくと思われ、もしかしたらほとんど1%台という低水準で停滞したままとなるかもしれない。