ぎょうけんの投資ブログ

主に株式市場に関して思いついたことを記入しています

アメリカ株式市場に不吉な予兆?

 2月5日のモーサテにおいて、ウオールストリートジャーナルの記事に「株式市場と債券相場が同時に上昇している。これは異常な状況であり、1月に回復した株式相場が大幅に反落に見舞われる前兆」というものがあったと報じていた。

 これは、債券の投資家は今後の経済の見通しに悲観的なので債券を購入し、株式の投資家は今後に強気で株式を購入しているので発生していると解釈され、どちらかの投資家の判断が間違っていることになり、債券の投資家の判断が正しいとすれば株式市場は近いうちに再び下落するのではということだろう。

 ただ、私の考えは少し異なる。最近は値上がりしているものを、勢いがあるときはどんどん購入するという傾向(トレンドフォロー投資)がみられる。よって、債券の投資家は価格が上昇(金利は低下)している傾向であるから債券を買っているのであり、今後の経済の見通しという深いところまでは考えていないのではないかと考えている。また、株式についても、株価が急落し直近の株価に比べて現在の株価が割安にみえるので買っているだけ(いわゆる値惚れ買い)と考えている。

 このように考えると、とりたてて異常な状況というわけではなく、最近流行りのトレンドフォロー投資と値惚れ買いの結果がでているだけといえる。ただ、10月から12月末までの株価急落で売られて発生した資金のうちのいくらかが債券相場に流れていると思われ、また、12月末から株価はかなり回復しているので、今後の株価の上昇は限定的になると考えている。